• HOME
  • 21世紀のエネルギーを考える会・みえについて
  • 会長あいさつ
  • 事業計画
  • 役員紹介
  • 活動内容
  • 会報誌

活動内容

役員研修

【年度】2023年度

第29回役員懇話会

開催日: 令和6年2月14日(水)
会 場: ホテルグリーンパーク津
出席者: 52名(うちリモート参加5名)
テーマ: 「ALPS処理水の海洋放出に関する取組と今後の対応について」
講 師: 経済産業省 資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室
廃炉・汚染水・処理水対策官 北村 貴志氏




第28回役員懇話会

開催日: 令和5年11月22日(水)
会 場: プラザ洞津
出席者: 49名(うちリモート参加3名)
テーマ: 「中部電力グループをとりまく経営課題と対応
(電気料金・脱炭素・社会インフラ)」
講 師: 中部電力株式会社 取締役副社長執行役員 伊藤 久德氏




役員視察会

開催日: 令和5年9月12日(火)~9月13日(水)
視察先: 九州電力株式会社 八丁原発電所
九州電力送配電株式会社 豊前蓄電池変電所
参加者: 29名

〇九州電力株式会社 八丁原発電所

 八丁原発電所は大分県九重町の活火山である九重連山に近い標高1,000mの高原に位置し、九重連山の地熱地帯の地熱によって加熱された高温の蒸気を利用して発電する日本最大の地熱発電所です。
1949年から調査を開始し、1977年6月に1号機が、1990年6月に2号機が運転を開始し、合計で11万kWの出力があります。この一帯は、至る所で蒸気が噴出しており、八丁原発電所の他にも地熱発電所がいくつもあり自然エネルギーである地熱を利用して発電するには適した地域であります。
再生可能エネルギーである地熱発電は、季節や天候などによって発電量が安定しない太陽光発電や風力発電と異なり、マグマ溜まりにより熱せられた地熱貯留層から蒸気と熱水を取り出せることから、安定して発電できる特徴があります。
現地では、展示館で概要説明を受けた後、地熱貯留層から蒸気と熱水を取り出すため最も深い場所では地下3,000mからくみ上げる蒸気井や、復水器でできた温水を冷却させる冷却塔などを間近で見ることができ、世界第3位の地熱資源量を誇る我が国では、地熱発電は安定して発電を行うことが可能なベースロード電源を担うエネルギー源であることを理解することができました。


〇九州電力送配電株式会社 豊前蓄電池変電所

 九州電力管内では、太陽光発電所などの再生可能エネルギーが増加したことにより、余剰電力が発生する状況に対応するため、2015年に国の補助事業により敷地面積14,000㎡、容量30万kWh、出力5万kWの世界最大級の規模となる豊前蓄電池変電所を建設し、2016年から運用を開始しました。
豊前蓄電池変電所では、エネルギー密度が高く、高効率、長寿命といった特徴を持つ、日本ガイシ㈱が実用化したナトリウム・硫黄電池(NAS電池)を導入しており、昼間に太陽光発電などの再生可能エネルギーにより発電された余剰電力を充電し、夕刻の時間帯に放電を行っております。
このNAS電池は、充電と放電の切り替えが瞬時にでき、天候などによる太陽光発電の急な出力変動にも即時に対応でき、電力の安定供給を支えています。
資料館では、実物大のNAS電池の模型に触れながら、電池の構造や需給バランスの重要性の説明を受け、その後、サッカーフィールド約2面分の敷地内にあるコンテナ型の蓄電池ユニットの内部を見ながら、設備の内容や安全対策などについて説明を受け、実際に電池モジュールに手を触れて放電時の熱の温度を体感することができました。また、蓄電池変電所は、今後再生可能エネルギーの増加に伴い、需給バランスを保つうえで重要な役割を果たす施設であることを理解することができました。

 2日間にわたり地熱発電所と蓄電池変電所という、普段見ることのない施設を視察し、日本の将来のエネルギーの在り方について、考える良い機会となった視察研修でした。


 2022年度へ 2021年度へ 2020年度へ

ページトップへ