5月13日(木)・14日(金)、福井県の若狭湾エネルギー研究センター、高速増殖原型炉「もんじゅ」の視察会が行われ、当会役員の15名が参加しました。
放射能研究棟や大型太陽炉などを備えた若狭湾エネルギー研究センターでは、原子力およびエネルギー関連技術の地域産業への普及を目指した福井県ならびに同センターの取り組みを学びました。
「もんじゅ」では、エムシーセンターやナトリウム取扱研修施設などを見学し、高速増殖炉の必要性の説明を受けたり、実際にナトリウムが施設内で安全に管理されている現場を視察したりしました。
平成23年2月8日(火)、ホテルグリーンパークで第4回役員懇話会が行われ、当会役員26名が参加しました。
小菅会長の挨拶の後、経済産業省中部経済産業局資源エネルギー環境部電源開発調整官の板垣秀男氏を講師に迎え、「我が国のエネルギー政策」についての講演を聞きました。
板垣氏は、エネルギー需給状況を説明した後、日本のさまざまなエネルギー政策についての現状を話しました。中でも、原子力発電は供給が安定しており、地球温暖化防止の面でも、 発電時だけでなく発電所の建設や燃料の輸送などのサイクル全体でみてもCO2排出量が少ないため利用効果は大きいと言い、温室効果ガス排出削減目標を達成するには「新エネも省エネも原子力も必要」としました。 また、電源立地地域対策交付金や再生可能エネルギーの買取制度についての最新情報もわかりやすく話していただきました。
参加役員からは、「自然エネルギーは供給が不安定で変動するが、全エネルギーのうちどれくらいの比率を占めても大丈夫なのか」「原発に対する安全性という国民的理解を得るために国はどのような施策をとっているのか」といった質問もあり、 今後の原発への期待とともに、国民・県民への啓発という課題も浮かびました。
9月2日(木)、ホテルグリーンパーク津で、第3回役員懇話会を行い、40名が参加しました。 当日は講師に元愛知県環境部長でCOP10支援実行委員会総括参与の林清比古氏を招いて「COP10の概要と環境問題」をテーマに懇話会を行いました。
林氏は、生物多様性を「種の多様性」「遺伝子の多様性」「生態系の多様性」の3つに分けて説明。地球上の175万種の中で、人間は生物の中で特殊な存在であり、資源やエネルギーを異常に消費しているとしました。 また、これまでに行われた生物多様性条約と締約国会議の経緯をたどり、10月に名古屋で行われるCOP10は、東海地区初の国連の大規模会議であり、地域の魅力発信、地域づくりにもつなげていきたいと話しました。
また、企業のリスクマネジメントのひとつとして「生物多様性」という観点を加えてほしいとも話し、参加した役員らもうなずきながら、聞き入っていました。