三重県内の経済団体などでつくる「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小林長久会長)は4日、津市白山町二本木の白山総合文化センターで、地区別講演会・津を開いた。気象予報士の酒井千佳氏が中勢地域の商工会会員ら約80人を前に「これからの地球温暖化とわたしたちの未来」と題して講演した。
酒井氏は講演で「今年は全国で最高気温40度以上が当たり前のように出ている。昨年までは『40度を超えることはないだろう』と思っていたはず」と指摘。「今年だけを見ても、異常気象が起こっている。異常が異常ではない状況」と述べた。
その上で「地球温暖化で極端な気温や破壊的な台風の発生が懸念される」と強調。地球温暖化は温室効果ガスの排出量の増加が原因とし、温室効果ガスを減らすために原子力発電や再生可能エネルギーである地熱や水力などの低炭素エネルギーを利用すること、異常気象に備えて防災対策に取り組むことを提案した。
酒井氏は兵庫県出身、京大工卒。北陸放送・テレビ大阪でアナウンサーを務めた。気象予報士の資格取得後、平成24年からフリーアナウンサーに。