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平成30年12月1日

「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」インフォメーション

 10月に九州電力では太陽光発電の「出力制御」が行われました。なぜ、おこなわれたのか、疑問を持たれた方も多いのではないでしょうか?
 日照条件の良い九州は、今年のゴールデンウイークには、九州地方の約80%を太陽光だけで発電しました。太陽光は自然条件により発電量が変動するため、減少分を火力などで補い、瞬時瞬時で「使う量」と「発電量」を合わせなくてはなりません。

 このバランスが崩れると、北海道で発生したブラックアウトのように、広域で停電する可能性があります。
 そこで、発電量が使う量を上回る場合、どういう順番で発電を減らすかを定めたのが「優先給電ルール」です。
 このルールでは、火力を1番とし、太陽光、風力は5番目、一番最後の6番目に水力、原子力とされています。

 どうして、太陽光を一番最後にしないのでしょうか?

 水力・原子力は、発電量を短時間で調整することが難しく、一度抑制すると出力はすぐに元に戻せません。
 もしも、水力・原子力を太陽光より先に止めると、太陽光の発電が減少した場合、火力発電で補うこととなり、燃料費の増加などの問題が発生するそうです。
 例えば100万kWの原子力を止め、太陽光と火力で補った場合、1日当たり1.3億円の燃料費が増加し、国民負担も増加します。

 そのため、出力制御の順番は、太陽光が、水力・原子力などより先に制御の対象とされています。

 しかしながら、この「優先給電ルール」があることで、太陽光の発電量が多くなった場合でも火力などで出力を抑えるため、発電した電気は安心して接続することができ、もし、出力制御が生じても1年を通してみれば接続量が増加する面もあり、最終的に再生可能エネルギー導入に役立つ対応になるということですね。

 「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」では、低炭素社会実現にむけて、エネルギーや環境問題について、広く皆様に理解して頂くとともに、一緒に考えて頂く活動を展開しています。現在、一緒に考えて頂ける会員を募集しています。

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  ・「READY!」(毎週月曜日 8:25~8:27)
  ・「EVENINGCOASTER」(毎週木曜日 17:48~17:50)

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