今月のメッセージ
平成29年3月1日
「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」インフォメーション
やわらかな日差しがうれしい季節になりましたね。
未曾有の災害となった東日本大震災から、今年で6年が過ぎようとしています。
この震災以降、日本のエネルギー情勢は大きく変わりました。原子力発電が停止し、不足する電気を補うために火力発電の焚き増しなどを行うことによって、日本の温室効果ガスは2013年度には14億500万トンと過去最高を記録しました。2014年度は、再生可能エネルギーの普及や節電意識の定着等により、減少したものの、それでもなお13億6,400万トンもの温室効果ガスを排出しています。
昨年、発効され、すべての国が参加することになった気候変動に関する国際的枠組みのパリ協定では、「世界の平均気温の上昇について、2℃を十分に下回る水準に抑え、さらには1.5℃以内に抑えるよう努力する」こと等が決定しています。これに対して日本は、2030年度までに、2013年度比で、温室効果ガスの排出を26%削減することを目標にしていますが、目標達成には、今後、更に20%以上の削減が必要となるそうです。
また、化石燃料の輸入量も大きく増加し、日本のエネルギー自給率は、6%にまで低下しているのも大きな問題です。
地球温暖化防止と、エネルギー自給率の向上の両立を目指すには、原子力、再生可能エネルギー、火力をバランスよく組み合わせた、電源のベストミックスが重要となってきます。
私たちも一人ひとりの問題として、エネルギー問題に、かかわっていきたいですね。
「21世紀のエネルギーを考える・みえ」では、「聴いて」「見て」「感じて」を合言葉に、エネルギーや環境問題に関する講演会を実施しています。
ご興味がある方は、ぜひ、ご参加ください。
- このメッセージはレディオキューブ(三重エフエム放送株式会社)にて下記の時間帯で放送しております。
・「READY!」(毎週月曜日 8:25~8:27)
・「EVENINGCOASTER」(毎週木曜日 17:48~17:50)