平成23年2月23日(水)、伊勢商工会議所で、地区別講演会を行い、商工会議所・商工会会員など約100名の方にご参加いただきました。 当日は、まず主催者を代表して当会理事でもあるシンフォニアテクノロジーの澤田隆氏が「これからの事業は『環境』がキーワードとなる。この講演で学んでいただいたことを今後の各事業展開にも役立ててほしい」と挨拶しました。 その後、科学ジャーナリストの東嶋和子氏を講師に招いて「エネルギー・環境問題のこと一緒に考えてみませんか?」と題した講演を行いました。
東嶋氏は、「世界的に地球環境保全と資源危機が問題となっている現状をふまえ、再生可能エネルギーと原子力が再注目されていると説明し、 「『もったいない』の精神で日本が培ってきた環境エネルギーの技術を利用することで世界を救うことができる」と述べました。 また、フィンランドやスウェーデン、ドイツなどの政策を例に挙げ、地域に応じたエネルギー政策を講じることが必要だと話しました。
参加者も東嶋氏のわかりやすい説明にうなずきながら、「手近なこと、小さなこと、賛同してくれる人から始めよう」という提案に賛同している様子でした。
平成23年1月25日(火)、松阪商工会議所で、地区別講演会を行い、商工会議所・商工会会員など約150名の方にご参加いただきました。 当日は、まず主催者を代表して松阪商工会議所会頭(中井土木株式会社取締役会長)の中井均氏が「今日の講演を、エネルギー・環境問題を身近な問題として、より理解を深め、全県民的活動に発展する機会としてほしい」と挨拶しました。 その後、伊賀地区でも講演いただいた四日市大学環境情報学部教授の新田義孝氏を講師に招いて「エネルギー・環境問題の現状と低炭素社会の実現について」と題した講演を行いました。
新田氏は、「地球温暖化というと縮小する傾向にあるが、明るい低炭素社会をめざして、それならやってみようかと思わるようなやり方が必要」と話し、三重県から発信できる具体策として、北勢の技術力と南勢の豊かな自然を生かした「シニアのユートピア」を作ることや、自然エネルギーのさらなる導入などを提言しました。また、エネルギー価格高騰への対応や低炭素社会実現には、原子力発電が不可欠と言い、日本の原子力発電に対する高い技術や危険性がほとんどないことを説明し、原発推進への理解を求めました。 講演後の質疑応答では、参加者から積極的に質問するなど、低炭素社会への理解を深める良い機会となったようでした。
平成23年1月13日(木)、桑名市民会館で、地区別講演会を行い、商工会議所・商工会会員など約70名にご参加いただきました。 当日は、まず主催者を代表して当会理事でもあるヤマモリ株式会社代表取締役社長の三林憲忠氏が「エネルギー問題を考えることは将来の世代に対する私たちの責任。 当会としても自然エネルギーや原子力などの発電時にCO2を排出しない電力の推進をはじめ、身近な省エネの啓発など、全県民的な運動にしていきたい」と挨拶しました。 その後、作家で総合資源エネルギー調査会原子力部委員の神津カンナ氏を講師に招いて「エネルギー・環境問題のこと一緒に考えてみませんか―しなやかにいまを生きる」と題して講演会を実施しました。
神津氏は、「地球温暖化による気候変動が起こっていることは確かであり、少なくとも今の地球環境を維持できるように努力することが大切」とし、資源の有効活用や日本のエネルギー確保の方法について考えていかなければならないと話しました。 また、生ごみを出すときはできるだけ水分を除く、買い物をするときは手前に陳列された商品から買うなど、私たちが日常生活の中で身近に始められる省エネ対策を示し、「毎日の生活を丁寧に点検してほしい」と省エネの実践を呼びかけました。
9月27日(月)、上野フレックスホテルで、地区別講演会を行い、商工会議所・商工会会員など約60名にご参加いただきました。 当日は、まず主催者を代表して上野商工会議所副会頭の田山雅敏氏が「日本は快適な暮らしを求め続けてきたが、本当にエコなものは何なのか、未来の地球づくりに必要なことを学ぶ機会にしたい」と挨拶された後、四日市大学環境情報学部教授の新田義孝氏を講師に招いて「エネルギー・環境問題の現状と低炭素社会の実現について」をテーマに講演会を実施しました。
新田氏は、「地球温暖化防止やエネルギー価格高騰への備えとして、低炭素社会を目指す必要がある。日本国内のエネルギーの現状を踏まえ、エネルギー自給率を高めなければならず、中でも供給量が安定しており、環境面から見ても排出時にCO2を出さない原子力の推進を一層進める必要がある。」また、「三重県内で低炭素社会を進める具体案として、 エネルギー改善の必要性、シニア世代が移住しやすい環境づくり、森林保全、伊勢湾の貧酸素状態の改善、RDF発電の推進」について説明し、提案されました。
参加者は時折メモを取りながら、新田氏の提言を熱心に聞き入っていました。