開催日: 令和8年9月7日(月)~8日(火)
視察先: 四国電力株式会社 伊方発電所
原子力発電の安全対策や使用済燃料の管理を始めとする安全対策、住民との対話を通じた地域との関わりなどの地域共生について理解を深めるため、愛媛県伊方町にある伊方発電所を視察しました。
<伊方発電所の歩み>
伊方発電所は、四国の電力安定供給を担う発電所として整備され、昭和52年に1号機、昭和57年に2号機、平成6年に3号機が営業運転を開始しました。その後、1号機は平成28年、2号機は平成30年に運転を終了し廃炉工事を実施中で、現在は3号機が運転を続けています。
東京電力福島第一原子力発電所事故以降、原子力発電所の安全性に対する関心が一層高まる中、伊方発電所においても新規制基準を踏まえ、地震や津波などの自然災害や、万一の重大事故等に備えたさまざまな安全対策が進められてきました。
<伊方発電所の視察>
はじめに原子力やエネルギーについての展示を見ながら学ぶことができる伊方ビジターズハウスを見学しました。館長から伊方町の地的な特徴や地域の状況、発電所と地域との関わりなどについて説明を受け、発電所が地域社会と密接に関わりながら運営されていることを知ることができました。
大型スクリーンの3D動画の視聴では、専用メガネを装着し、リアルな立体映像を体感することで、発電所全体の配置や原子力発電の仕組み、発電所の内部や設備そして安全対策など具体的にイメージすることができました。
その後、館内の展示を回り、発電所が立地する地盤は、強固な「緑色片岩」であり、原子力発電所の安全性を考える上では、建物や設備だけでなく、それらを支える地盤も重要な要素であることを改めて認識しました。
さらに、使用済燃料を十分に冷却した後、専用の容器である乾式キャスクに収納し、安全に貯蔵する使用済燃料乾式貯蔵施設の仕組みについて説明を受け、使用済燃料についても長期的な視点から安全管理が行われていることを確認しました。
バスでの発電所構内の視察では、広大な敷地の中に配置されたさまざまな施設を間近に見ることができ、発電所の全体像をより具体的に理解することができました。
また、パノラマ館においては発電所の設備や安全対策について改めて説明を受けるとともに、発電所の運転を支えるさまざまな取組について理解を深めることができました。
<視察を終えて>
我が国はエネルギー資源に乏しく、その多くを海外からの輸入に頼っています。近年は、国際情勢の影響によるエネルギー価格の変動や、AIやデータセンターによる電力需要の増加など、エネルギーを取り巻く環境は大きく変化しています。そのような中で、安定した電力を確保しながら脱炭素化を進めていくことは、これからの日本にとって重要な課題です。
今回の伊方発電所の視察は、原子力発電の仕組みや安全対策を学ぶだけでなく、日本のエネルギー政策や将来の電力供給について考える貴重な機会となりました。今後もエネルギー関連施設を訪れ、実際に見て、聴いて、感じていただくことで将来のエネルギーのあり方について理解を深めていきたいと考えています。
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伊方ビジターズハウスにて
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シアタールームにて概要説明
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強固な岩盤(緑色片岩)についての説明